MIXの月商1,000万円達成事例:主婦層ライバーの活躍がもたらした販売革命
- あゆみ 佐藤
- 20 時間前
- 読了時間: 4分
はじめに
「外部起用モデル」から「内部運用モデル」への転換2025年9月、大阪府岸和田市を拠点とするアパレル企業・株式会社MIXは、ライブコマース事業で月商1,000万円を達成したと発表しました。所属ライバーは5名で、そのうち4名が主婦層という編成です。ライブ配信だけでなく、商品登録、在庫管理、発送まで自社で一括対応し、配信者が「接客・販売」に集中できる体制を整えた点が特徴です。
本稿では、MIXの事例を「派手な広告投下」ではなく「内部で回る運用設計」として読み解き、主婦層ライバーの強み、体制づくりの要点、同様の取り組みを検討する企業が押さえるべきポイントを整理します。
MIXの取り組みが示すポイントMIXの発表で特に示唆的なのは、ライブコマースを“単発の施策”ではなく“事業”として成立させる前提条件を、運用面から押さえている点です。自社で商品周りの業務をまとめることで、ライバーは販売コミュニケーションに集中でき、配信の継続性と改善が回しやすくなります。
また、TikTokで人気の「こばちゃんネル」も参画し、商品紹介やコーディネート提案を中心に配信。SNS総フォロワー数は約3万人に達しているとされています。
なぜ「主婦層ライバー」が強いのか
生活者視点が、そのまま購買理由になるアパレルは「見た目」だけでなく、着用シーン(動きやすさ、手入れのしやすさ、体型との相性、時間のない朝に着られるか)が購入を左右します。生活の現場から出る言葉は、抽象的な称賛よりも具体的で、視聴者が自分の暮らしに当てはめやすいのが強みです。
視聴者との距離が近く、質問が“買う前提”になりやすい主婦層の配信は、視聴者の生活課題と重なりやすい分、コメントが「かわいい」だけで終わりにくく、「サイズ感」「洗濯後」「コーデの幅」など購入直結の質問が出やすくなります。疑問が配信内で解消されるほど、購買判断は速くなります。
継続配信で“商品理解”が資産化する外部インフルエンサー起用は瞬発力がある一方、関係が単発で終わるとノウハウが積み上がりにくい側面があります。社内(または自社の運用圏)で配信を回すと、商品説明の型、視聴者の反応、売れ筋の見せ方などが蓄積し、チーム全体の再現性が上がります。
運用設計の要点
「配信者を“販売に専念”させる」MIXの発表で明確なのは、配信者が販売に集中できるよう、商品登録・在庫管理・発送などのバックヤードを自社で担う設計です。ライブコマースの成否は、配信の巧拙だけではなく「配信を続けられる運用」に強く依存します。
同様のモデルを検討する場合、最低限押さえたい論点は次の3つです。
役割分担:配信者、撮影・配信サポート、商品・在庫、発送・CSを分け、属人化を避ける
商品準備:配信で触れる商品を事前に絞り、サイズ欠けや在庫薄を把握したうえで見せ方を設計する
改善ループ:配信後に「質問が多かった点」「売れた理由」「離脱が起きた場面」を短く振り返り、次回に反映する
社会的意義と今後の展望MIXは、本取り組みが主婦の新しい働き方としても評価され得る点、さらに岸和田を拠点に全国へ発信する役割を果たしている点に触れています。今後はアパレルを中心に、美容・生活雑貨など多ジャンルへの拡大、新たなライバー採用を進め、「商品販売に専念できる就業モデル」を広げる方針も示されています。
結論
ライブコマースは「人」ではなく「仕組み」で勝つ時代へMIXの月商1,000万円達成は、スター配信者の偶発的なヒットというより、「継続配信が回る運用」と「生活者として語れる販売者」を組み合わせた成果として捉えるのが妥当です。5名中4名が主婦層という編成、バックヤードを自社で一括対応し販売に集中させる設計、そして「こばちゃんネル」の参画による発信力の獲得。これらが組み合わさることで、ライブコマースを事業として伸ばす土台ができています。
2026年以降、同様に「社内運用で継続できるライブコマース」を志向する企業は増えていきます。勝敗を分けるのは、配信回数の多さではなく、配信者が安心して販売に専念できる仕組みを、どれだけ早く作れるかです。
参考資料
株式会社MIX関連プレスリリース(2025年9月24日)
「主婦層が活躍!ライブコマースが事業成長を牽引する株式会社MIXが月商1,000万円を達成」




























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