発足のごあいさつ 〜 宮松利博 日本Eコマース学会 専務理事 

オンラインでのビジネス=「Eコマース」の壁を壊したい!

私たち日本Eコマース学会が考える「Eコマース」とは「“インターネット経由による商取引に関する意思表示行為“」と広範囲にわたります。オンラインストアでジュースの購入ボタンを押すだけではありません。たとえば大学受験の願書提出、3千本のタイヤ発注の見積もり依頼、ゲームの申込もECです。つまりその段階で支払いを伴っていなくても、オンライン上で商取引の一部が行われていれば「Eコマース」と呼ぶことにしています。


EC成功者と話しをする機会が多いのですが、彼らが教えてくれる3つのキーワードをまとめると「数値化、無人化、効率化」に尽きます。サイト訪問者の行動を数値化して分析する、そこで見つけた多くの課題をプログラムで処理できるようにする、それらを組み合わせて業務をしくみ化する。結果、お客様はストレスなく成果物を受取ることができ、経営側も最短・最低限のコストで収益目標を達成できる。私自身もそうすることでいくつかの企業を成功へと導くことができました。


しかしあるときから、リアルの店舗運営・接客で感じたような、感動が無い、ヒトのぬくもりが感じられない、ひと手間惜しまぬサービス精神が感じられない、と「数値化、無人化、効率化」の真逆にある「人間味」いわばECがリアル商取引を超えられない「壁」を痛感するようになりました。それは運営側としてもそうですし、購入者側としてもそうです。どうすれば解決できるのか、と模索しているうちに遭遇したのが、SNSやAIなどの新しい「技術」が「壁」を打ち壊してくれそうなのですが、EC運営者の多くの「本業」と、「技術」「分析」「研究」の間には大きな隔たりがあり、どのEC運営者にも導入できるものではありませんでした。


いっぽうで、大学の研究者には「技術」「分析」「研究」を本業とされる方が多いですが「データ」が無いために事が前に進まないことも多い、ということを伺いました。EC運営者は、意識していようがいまいが、主戦場がECである以上、「データ」の宝庫です。


研究者、EC運営者、がもっと親密な関係になれば、生活者が感じていた、あるいは無意識にガマンしてきた「壁」を壊すことができるのではないかな。この「壁」を壊したい!という思いから、日本Eコマース学会の立ち上げにいたりました。


まだまだ課題も多いですが、どうぞ応援よろしくお願いいたします。




JASEC 日本Eコマース学会 専務理事 宮松 利博 



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