一般社団法人 日本イーコマース学会(JASEC)
JASECウェブセキュリティ対策認定制度(J-WSC)の基準
J-WSC は、Web サイトやネットショップを運営する会社のセキュリティ管理が、学会の基準を満たしていることを認める制度です。会社の管理と社内の守りは、国の SCS評価制度 ★3 で求められることをすべて含んでいます。そのうえに、攻撃者の手口を止める Web サイトの守りを加えています。
38要求事項(会社の管理と社内の守り 26・Web の守り 12)
109確かめる項目
1 年認定の有効期間
認定の進め方
- 会社が、38 の要求事項に沿ってセキュリティ管理の仕組みを整え、証拠となる書類と記録をそろえる
- JASEC Webセキュリティ評価士が、書類と記録を確かめる
- 評価士が、書面で許可を得た範囲で、Web サイトを攻撃者と同じ手順で外から実際に診断する
- すべての項目を満たしたとき、JASEC が認定し、認定証を発行する
38 の要求事項
会社の守りの決まり
1-2-1守りの担当を決める守りを進める役員・部署・担当者を決め、それぞれの役目と権限をはっきりさせる。1-2-3秘密を守る約束仕事で知った秘密を外に漏らさない決まりを作り、全員に守らせる。1-3-1会社の守りの方針会社としてどう守るかの方針を決め、全員に知らせる。
取引先との約束
2-1-1取引先とのつながりを知るどの取引先と、仕事やシステムでどうつながっているかを把握する。2-1-2秘密の扱いを取引先と決める秘密を渡す相手とは、その扱い方を先に決めておく。2-1-4事故のときの役目を取引先と決める情報が漏れたり攻撃を受けたりしたとき、自社と取引先のどちらが何をするかを決めておく。
会社の持ち物を把握する
3-1-1パソコン・サーバー・ソフトの一覧会社で使っている機器と OS とソフトを把握する。3-1-2ネットワークの一覧社内のネットワークを把握できる仕組みを作る。3-1-3外のサービスを選ぶときの確認秘密を預けるクラウドなどの外部サービスを、決めた条件で選んで管理する。3-1-4秘密の度合いに応じた扱い情報の大事さに応じて扱い方を決め、そのとおりに扱う。
攻撃を防ぐ
4-1-1ID の出し方と消し方社員などの ID を、作る・変える・消すときの手順を決める。4-1-2管理者の ID の扱い管理者の ID を、作る・変える・消すときの手順を決める。4-1-3ログインの強さを決めるシステムと情報の大事さに合わせて、ログインの確かめ方を決める。4-1-4パソコンとスマホのロックパソコンとスマホには、何度も間違えたら止まる仕組みを入れる。4-1-5パスワードの決め方パスワードの決め方の社内ルールを作り、全員に知らせる。4-1-6パスワードのしまい方パスワードのしまい方の社内ルールを作り、全員に知らせる。4-1-7入れる範囲の決まり誰がどのシステムに入れるか、どの部屋に入れるかの決まりを作る。4-2-2事故のときの動き方を教える情報が漏れたり攻撃を受けたりしたときの動き方を、教えて練習する。4-3-4バックアップデータのバックアップを、決めたとおりに取る。4-4-1機器とソフトを安全な状態にしておく機器・OS・ソフトを安全な設定にして、その状態を保つ。4-4-4修正プログラムを当てる機器・OS・ソフトに、修正プログラムと更新を当てる手順を決める。4-4-5ウイルス対策システムをウイルス(マルウェア)から守る。4-5-1ネットワークの入口の守りネットワークを分け、外との境目を守る。
攻撃に気づく
5-1-1おかしな通信に気づくネットワークの要所で、つながりとデータのやり取りを見張る。
起きたときに動く
6-1-1事故のときの手順情報が漏れたり攻撃を受けたりしたときの手順と体制を決める。
元に戻す
7-1-1止まっても仕事を続ける準備仕事に欠かせないシステムについて、止まったときに元に戻す準備をしておく。
Web サイトの守り(J-WSC で追加)
W-1外部からの診断自社が公開する Web サイト・ネットショップ・API を、攻撃者と同じ手順で外から確かめること。W-2入力欄からの攻撃への備え利用者の入力を、命令として実行させないこと。W-3他人の情報をのぞかせない作りデータを返すたびに、持ち主かどうかをサーバー側で確かめること。W-4Web のログインの守り管理画面と利用者のログインを、総当たり及び使い回しのパスワードから守ること。W-5受け取るファイルと、サーバーからの通信受け取ったファイルを実行させず、サーバーを踏み台にさせないこと。W-6公開設定の不備をなくす社外から見えてはいけないものを、見えない状態にすること。W-7Web の部品の更新CMS・プラグイン・ライブラリを、古いまま使わないこと。W-8API の守りアプリを通さず API を直接呼ばれても、守りが効くこと。W-9鍵とパスワードの置き場API キー等の秘密情報を、コードや公開の場所に置かないこと。W-10なりすましメールと送金取引先を装ったメールで、送金させられないこと。W-11Web のログと侵入の足あと侵入されたときに、いつ・どこから入られたかを追えること。W-12社内の担い手Web の守りを分かる人を、社内に置くこと。
マニュアルとチェックシートは、会員の方だけが見られます
109 項目それぞれの「やること」「証拠として残すもの」と、印を付けて進めるチェックシートは、ホワイトハッカー育成講座の受講者と、J-WSC 認定 整備サービスをご契約の方だけが、ID とパスワードでログインして見られます。
ログインしてマニュアルを見る →作成:一般社団法人 日本イーコマース学会(JASEC)